赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ダリア
そうか。稀にしか作らないのに、色々と気遣ってくれたんだな(普段は料理をしないという言葉に納得がいったのと同時に、そんな相手が自分のためにこうして食べ物を拵えてくれたということに対して、これまで他人に抱かなかった距離感を覚えると、ふ、と口元を緩めて、再び形を戻したサンドウィッチを頬張った。直後、ピアノという単語を聞くと髪に覆われた瞳を鋭く見開き、ごくりと音を立ててパンとフルーツを呑む。「ピアノを、弾くのか」相槌とも問いかけとも取れる言葉に、果たして熱は籠もっていただろうか。自身にとって、元の世界で唯一深い思い入れのあるそれを再び頭の奥へ仕舞い込むと、次の問いかけに答えるべく顔を上げ。「残念ながら、僕も料理はできないんだ。この城ほどとは言わないが、僕の家にもメアリアンのようなメイドが居たからね。食事は専ら彼女達が給仕してくれたし、それを作っていたのも、ライオンとやらのような人なんだと思う」そもそも、食事を摂ることさえ滅多にしなかったというのは敢えて言わずにおいた。「__そろそろ、部屋の支度ができたかな。腹も膨れたことだし、新しい住処へ行くとするよ。ご馳走様」サンドウィッチは食べきることができなかった。相手の手間に礼こそ言えど、残すことに対する罪の意識が無いのは境遇による感情の欠落ゆえか、生まれた時から持ち合わせていなかったのか。立ち上がり、先程落描きをしたメモ用紙を近くのゴミ箱へ捨てると、厨房を背にして)
(/今日も短い時間となってしまいましたが、これにてお暇させて頂きます。ダリアさんとの交流が楽しく止め時が分からなくなりそうでしたので、強引ではありますが回収致しました。次にお邪魔した時には、違う住人の方と新たなお話を紡ぐことができればと思います。最後の最後で、ダリアさんが折角作ってくれた食事を無下にして申し訳ありませんでした…!癖の強いキャラクターではありますが、差し支えなければ今後ともどうぞよろしくお願い致します。それでは、良い夢を。)
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