赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>アベル
(ご機嫌にも鼻歌を交えながら選んだ紅茶はマスカットのフレーバーティーだったらしい。お湯を注いで暫し蒸らす間にも厨房内に広がるのは甘くさわやかなマスカットの香りで。その香りを楽しみながら用意するお茶菓子はこれまた大きな冷蔵庫の中をガサゴソと漁ったのちに取り出したホイップクリームとイチゴとキウイと言ったフルーツを手際よくフルーツサンドにし、お茶請けと言うにはしっかりとしたメニューを作ると最初にフルーツサンドの乗る皿を彼のテーブル上へ置き「食べてみて、美味しいから」得意げな雰囲気は自信があるからか、その割には持ってきたフルーツサンドはクリームの塗り方はムラがあり、カットしたフルーツのサイズはてんでバラバラと大雑把さが浮かんでいて。少し遅れてティーカップに注いだマスカットティーを彼の前に置くと「食べたら口が甘くなるでしょ、そんな時にこれを飲んだら口がさっぱりしてまた食べれるんだ」無邪気な雰囲気での笑みを浮かべながら行儀悪くもサンドを一つ手に取るとまだ立ったままの状態でパクリとそれを咥えて。もごもごと食べながら彼の正面に腰を下ろして)
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