赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ダリア
ッ、すごいな。フィクションで見たことはあるが、実際に見るのは初めてだ(ただ会話しているだけでは気が付かなかったが、唇から現れた赤い舌に施された装飾には流石に驚き目を見開いて。もはや芸術の域とさえ感じるその輝きに魅入っていると、思いもしなかった提案に目を逸らし。「僕は今のところ予定は無いけど、__もしもその時が来たらダリアにお願いすることにしよう」髪の内側へ手を差し込み自身の耳へ触れ、そこに穴が空くのを想像しては眉を顰めるが、鮮やかな色が充てがわれるのは悪くない。揺らぐ気持ちを声に載せてから、ダリアが話しかけたメイドへ視線を移した。「メアリアン。どうぞこれからよろしく」今後世話になるであろう相手へ挨拶を述べ握手を交わすと、続けられたダリアからの提案に口元を綻ばせ。「君は本当に自由だな。でも、不思議と心地が良いよ。もちろん、僕で良ければご相伴にあずかろう」引いたかと思えば押してくる波のような相手の振る舞いは、心躍る楽譜のようで気持ちがいい。こくりと頷いてから、示すために上げられた手をそっと取り)
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