赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ダリア
毟る……痛くは無いのか(突如現れた空間、動き回る薔薇、アリスという呼称、不可解な事は多くあるが、体に生えている花というのはより深く首を傾げさせるもので。問いかけてから、突然開けた視界に思わず眉を寄せ僅かに身をこわばらせ。「これは…忌々しい炎の呪いにかけられた血の色だよ。この国の赤は確かに美しいけれど、これはそんなものじゃないさ」言葉にこそ棘はあるものの、緩く弧を描く口元は穏やかで。この国の赤、という言葉で相手の髪を一房手に取って口付けてから、数回頭を振って解放された前髪の位置を整え。「図書館で働いているのか。なんだか意外だ」少なくとも自分の住む地域では、相手のような華やかな容貌を持つ司書は居ないだろう。しかし、相手の隣を歩きながら語られるこの世界の成り立ちや沿革は詳細で分かりやすく、確かな知識を持っているのだと思わされることばかりで)
(/こちらこそ、無邪気で魅力的なダリアさんとまたお話することができて光栄です。今宵もどうぞよろしくお願い致します)
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