赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ダリア
芋虫にはまだ会った事ないわねぇ。ダリアと一つ屋根の下で暮らせるなんて羨ましいわぁ。__そうだ!お手紙を出せるって言うなら今度招待状を送らせて頂戴。アタシの家…部屋へのね。
( "羨ましい"なんて小さく垣間見せる嫉妬は妬みと呼べる程悪意に満ちたドロドロとしたものではないが、少しの気持ちの揺れも無いのかと言われればそうではない。けれども偶然の出会いとして次なる再会を果たすよりも持ち出された提案の方がよっぽど素敵だ。パン、と胸の前で両の手を打ち鳴らし表情を輝かせては、"招待して欲しい"ではなく自らが呼ぶスタイルでこの城内で与えられた部屋への招待状を送る事を伝えて。ホラーに関する興奮の高鳴り振りは見てるだけで此方が楽しくなるというもの。「だったらアナタが今まで読んだ中で一番怖かった本を教えて頂戴。読んでみたい」同じものを読む事でその時の気持ちを少しばかり共有する事が出来るかもしれないと先ずは要望を、続けて退屈そうな言葉を連ねる相手を見ればどうだろうか__意地悪がひょっこりと顔を覗かせる。「眠くなるのは小説だからよ。自ら体験すればきっとそうは思わなくなるわ」悪戯に下唇を舐めつつ一歩距離を縮めては、徐に伸ばした片手で目前の彼の頬に指先を触れさせ__と、動きがピタリと止まったのは一つの単語が鼓膜を揺らしたから。「っ、ふふ。ねぇダリア、確かにこんな格好で名前だってそうだけど、それでもアタシはれっきとした男よ」頬に触れた指先はそのままに小さな笑い声の後、勘違いのままに流すのではなくわざわざ正しい性別を教えて )
(/ いきなり背後がすみません!お手紙のお話が出てきたのでそう言えば!と思い。数日前に個人ページにて久しぶりのキキから帽子屋さんにお手紙を出させてもらいました。お暇な時にでも是非受け取ってもらえたらと思います。では、失礼しましたー! )
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