赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ムカデ
はは、やっぱりな。女性は年齢に関係なく蝶や花のように扱わなきゃ駄目だぜ?…オレに負けず劣らずドクターだって色男なんだから、宝の持ち腐れだぞ。(この国にやって来る前は精神面でも身体面でも定期的な医師の診察を欠かさなかったが、今となってはそれが嘘のような日々を過ごしている。常備していた安定剤も睡眠剤も不要になったし、警戒心も随分と薄れた。就寝中に誰かがやって来ても目を覚まさないくらいには気が弛んでいるのだから、多分、相当。その反動からか、久方振りの診察のようなやり取りがどうにも落ち着かず、患部近くに触れた指先の感触に小さく身動ぎ。緊張とも違うが妙に体が強張る感覚に苛まれ、気を逸らせようと触診中も処置中も元々多い口数が更に増える。ようやく一通りの治療を終え、安堵した様子で浅く息を吐くと差し出された薬袋を受け取って説明に頷き。真っ直ぐに此方を見つめる眼差しと視線を交え「怪我が治るまでは城に泊まってるから来れる」約束だな、と彼の言葉を反復して笑み。シャツの釦を留め、身なりを整えると改めて彼に礼とお休みの挨拶「今日は助かった、また明日もよろしく頼むな。それじゃあお休み」貯蔵庫を出た後は自分の部屋に戻って。寝台に横になる前に、同居人に宛てて手紙を綴り。眠気のせいであまりにも簡素なものとなった文は手紙と言うよりメモに等しいが。開け放った窓の片隅にちょこんと待機した小鳥の額を指先で擽ってから、小さなメッセージカードを預け。夜空に吸い込まれて行く、小さな姿が見えなくなるまで、窓辺に佇んで)月は出てるけど、大丈夫かな。
(/背後より失礼します。大変名残惜しいのですが明日の仕事が早い為、若干駆け足気味ですが、回収まで詰め込ませていただきました。ムカデ様から滲み出る先生感…素敵です。投稿時期が若干前後するのですが、ひっそりと個人ページにてポンコツ愚息から公爵夫人様に(言いたいことが全く何も伝わらない)手紙を送らせて頂いたので、ロル内に組み込んでおきました。愚息の中ではちゃんと連絡したからOK的な認識です(笑)それでは長くなってしまいましたが本日もお相手頂きありがとうございました!)
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