赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>チェシャ猫
お城で暮らせるなんてまるでお姫様じゃない。ふふ、まさか迷子になった先で願いが叶うなんてねぇ。
( お城の中に己の住む部屋が用意されて、挙句お茶だお菓子だと至れり尽くせりだなんて普通に暮らしていればそんな生活は有り得ない。夢の中、御伽噺の中の生活が今目の前に。迷子と言う普通ならお困りの状態も進んで望めるものに変わる。「アタシがお姫様になったら猫さん、エスコートしてくれるかしら?」猫耳に囚われていない方の手を口元に宛てがいゆうるりと首を傾けては、続いて驚いたようにあげられた声とそれに比例するように毛が逆立ち元の倍以上には膨れ上がった尻尾とに「あら、ごめんなさいねぇ。つい。__そっちも触っていいかしら、チェシャ猫ちゃん」先ずはあまり反省していないような謝罪を。続けて知らされた名前の様な呼び名を交えつつ言われた通り事前報告と共に猫耳から離した手を今度はふわふわの尻尾に伸ばして )
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