赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>レオナルド
空は邪魔が無いから、(耳に届く言葉は、己にとっては簡単なこと。だからこそ特別意識と言う物が薄く、浪漫の欠片も持っていない理由から空の良さを述べて見せると「でも少し寂しいものだよ」前述は確かに前向きな発言、空は隔てる者が無いからこそ自由気儘に好きな動きで好きな場所へと進むことが出来る。後述として続けたのは何も隔てる物が無いと言う事は裏返せば一人であると言うことか。「今だって、空を飛んでいたらきっと見付けられなかったよ」肩に掛かる彼の腕、腕を通して感じる体温も一人分の命を感じる重みも空に居ては叶わなかった。すう、と短く酸素を肺へと送り夜の森特有の少しだけ湿っぽくそれでいて濃密な草花の匂いと交じる少しの鉄の匂いを意識して。不慣れな冗談、説明を施しても尚リアクションが見られないとなればソワソワと胸がざわついてしまう。もしも彼の反応が後数秒遅れていれば余りの居た堪れなさに"なんて、"と濁していたこと間違いない。何方が正解なのかは分からないが、笑われてしまえば笑われたで伝わった嬉しさとそれを塗り替える羞恥心が感情のほとんどを支配して髪色同様に顔を真っ赤に染め上げて「俺だって一つくらい言うさ。」顎を引いた状態で悔し紛れの返事を一つ。下げていた顔を戻せば「人の容姿の良し悪しは余りわからないんだけども、一人の男としてこの筋肉は羨ましいな」彼の腕を肩で感じているからか、力強いそれは正に理想そのもの。無い物に憧れると言うならばその通り異論など見当たらない。彼の盛大な笑いに釣られたか、ははっと笑い声を零しながら"うん"と頷きを共に)
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