赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>公爵夫人
( 一応の住まいである赤の城でお酒を探すのも悪くなかったが今日の気分は洋酒一択。ならば向かう先は決まっている。あの日真っ白の彼に教えて貰った調達先である遊園地だ。相変わらず代わり映えのしない真っ黒のスーツを雑に羽織り炎天下の真昼間から中毒者の如く目的地へ。__城を出て数分後には日頃のツケが回ったかジットリと汗ばむ体に比例するように疲労が重くのし掛かる。矢張り大人しく部屋で涼んでおくべきだったか、そんなやる気の無さが顔を覗かせるも此処まで来てしまえば今更引き返す事も出来ず、結局目前に見えた遊園地の正面ゲートを潜り。人っ子一人居ないその場所は何処か異様なものを感じる。遊園地とはこんなにも静かな所だったかと疑問を浮かばせて無意味だとすぐにそれをやめれば、何処かおどろおどろしい雰囲気の最終目的地・占いの館の扉を軽くノックして。「開けるぞ」一応の声掛けはあるものの返事を聞く間もなく開け放てば「酒を飲みに来た」と傲慢極まりない言葉を投げて )
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