赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>レイラ
(差し出したサンドウィッチは直ぐには姿を消さず、それが少女の葛藤の元と気づいた上で急かすような野暮ったい真似はしないで。そんな葛藤の末に少しずつ彼女の形のいい温かい色味を帯びた唇が近付いてくる、そうして葛藤を振り払ったとばかりに大きく開かれた口で無邪気にパクンと食べた。一連の流れを見ていれば彼女の可愛らしさに目が離せないでいたと気が付いた。剰え、次の一口を求める様子は宛ら雛鳥のようで微笑ましさについ口元が緩む。「ライオンに伝えとくね。きっと喜ぶよ」くすくすと堪えきれない笑い声を零しつつ作り手の名を上げて。「僕はお腹が減ってないから、好きなだけ食べな」幸せそうな姿は見ているだけで幸せを貰え、「これも美味しいんだよ」ケースの中に入っているサンドウィッチの一つ、シンプルな蒸し鶏にピリッとしたマスタードを効かせたそれを指さして他愛のないやり取りを楽しんで)
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