赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ルイス
(持っていた紙袋の一つを彼が持ってくれると眉を少しだけ持ち上げて、ゆるりと頭を左右に揺らしてから再度それを自らの手の内へと戻すように受け取って「格好付けさせて。力には自信あるんです」彼は幼い子でも無ければ華奢な女性でも無い。それでも格好を付けたがるのは持ち前の性分故のようで、「バルコニーで食べましょう、風も入るし美しい薔薇庭園を上から眺める事が出来るんです」折角の食事、折角の相手、ならば食べる場所だって相応しい所を探さなければと考えること数秒。閃いた様子で話を持ち掛けると「――夜空のアリス、一つだけ。……今はきっと"名前"を覚えてると思います。でも、いつかは忘れてしまうでしょう。だから、気を付けて。忘れたらもう元のクニには戻れません」隣を歩き、少しだけ顔を寄せれば内緒話をするように声を潜めて伝え。言い終えた所で到着したバルコニー、「あぁ、お腹空きました」と追及を避ける様にか能天気な笑みを浮かべ話を切り替えて)
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