赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>人魚
( 先程から出てくる”城“と言う単語。つまり目の前の幻影は城に行きたいが道がよくわからず困っている所謂迷子と言うやつだ。この際幻影が迷子になるのか等と言うつまらない自問は無しにしよう。つい、と首を動かし頭の位置を変えた事で確かに大きく聳え立つお城が視界に飛び込んで来る。それを認識して再び視線を相手へと向け直せば王子様の様な容姿宛ら年頃の娘に言えば何の苦労も無く落とせそうな甘ったるい台詞と相変わらず訳の分からない自己紹介に呆れ顔を。「人魚ねェ。__で、その人魚様は城に行きたくても一人じゃ行けねェから付き人が必要だと。…迷子を送り届けりゃアお前は俺の前から消えるのか?」心底面倒だ、気持ちの大半はそれで占められている。それでも僅かな優しさと気遣いも持ち合わせていれば共に行ってもいい事を前提に話を進めつつ一度目は無視した咳き込みも、二度目となれば仕方なさそうにポケットから出した携帯灰皿に火の着いた先端を押し付ける事で煙を抹消させて )
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