赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ムカデ
お兄さんがいるんらからメアリ一人じゃないれしょ?メアリもねぇ、よく皆いますかーって数える時にメアリのこと数えうの忘れちゃうんらよねぇ。
(無理、の一言は中々その返答が淡々としていたこともあり些か不満が残るものだったようで、一旦諦めたのか相手の腕を解放こそするものの拗ねた様にぶう、と唇を震わせるように息を吐いて。まだ少し視線が相手本体よりもその腕の方につられがちではあるが大分相手の話に意識を向けられるようになってきたようで、とはいえ若干相手の指摘したいだろう趣旨とはずれた言葉を返せば点呼を取る真似をする様に辺りを指さす様なジェスチャーをして見せて。「すごぉい、髪の毛じょーず!メアリ後ろは見えらいから二個にしてねぇ、腕も二個しかないから…こう、みっつ編むの大変らんらよぉ!」そんな中相手が見せた自分と共通の編まれた髪に仲間意識の様な不思議な共感を得たのだろうか、綺麗に編まれた髪を間近で見るため相手に寄っていき。それから自分の髪も見せる様におさげの髪を両方摘まんで相手の方に差し出せば、どうやら編みながら誰かに所々リボンで留めてもらって何とか三つ編みを完成させているらしく、それ故にあちこちに結ばれたリボンやそれでも編み目がばらばらなそれを少しだけ不服そうに見つめれば「…やっぱりあと一個れも腕があったらいいのになぁ。」などと呟きを漏らして。)
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