赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>レオナルド
―――へァ?。ンン、ん?傷跡やって何も無かったコトに出来ますよう。えぇんです?ホンマに?んなコト言うても、言っちゃぁ何ですけどソレぇ、随分とマー雑やないですか。そないなまましとったら治るモンも治らへんよ(此処まで来た時点で彼を良いように使えると、主導権を持つのは己だと思っていた。だからこそ、全く持って思っていなかったその発言にポカンと口を開くと拍子抜けだと言わんばかりに間抜けた上擦る声を上げて考え直せとばかりの発言を重ねて。最後には困惑を浮かべた、それでいて笑顔を絶やさずに「えぇんです?」と諦めの悪い尋ねかけを。ハー残念、と自らもまた戻されたグラスに水を注いでからそれを雑に喉に流し込んで「聞きたいっちゅーのはオイちゃんの子守唄やろか。んっんん、オイちゃん歌はあんま自信あらへんけど頑張りますわ」お道化る様に返事を返すと先ずは起きてるだけでも苦しそうな彼へハンドタオルを渡し「汗拭きぃ、ベタベタしたら気持ち悪いけんね。服もオイちゃんのサイズでえぇんやったら着替えてき。そのシャツやったら菌入っちゃろ」白いシャツを染める色、その色が大分時間が過ぎていることを教えてくれた。探るのは彼ではなく自分である、その為には彼の懐に入らなければと「ああ!忘れとった。オイちゃんはジャバウォック言いますう。気軽にジャバウォッキーっち呼んでなぁ」客人が来た時に使う部屋、其処を開くのは久しぶりのこと。そもそも客人が居ないこの家なのだ。彼を誘導し連れて来た部屋は人っ気のないそんな部屋で)
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