赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ジャバウォック
(もしも主が不在であるなら勝手にお邪魔しようと考えていたがその必要は無さそうだ。扉の向こう側から現れた主はどうにも口が回るようで、その動向と姿かたちをじいと見つめる蒼眼。背中から生えた翼は蝙蝠のそれとよく似ているから、その辺りの動物なのだろうか。夜間に青年から聞き及んだ住民の名前は既に忘却の彼方である。ややあってゆるりと目淵を細めると口角を吊り上げ「男前なのは事実だが、そんなに褒めても何も出ないぜ、ミスター?」訪問を報せた先の第一声。二言目に発した言葉は自己紹介でもなければ彼の住居を訪れた目的の説明でもなく世辞に関する肯定。招かれるまま、彼の住処へと。約束は果たしたのだからあとは水をもらって、ついでにちょっと休ませてもらってから同居人の家へ戻ろう。そんなことを考えながら、内部の様子を暇つぶしに眺め)…水は貰おうかな。あとこの通り、ちょっとヤンチャをしてしまって、流石のオレも疲れたから半日ぐらいベッドを貸してもらえると助かるんだが。
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