赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>レオナルド
――んん、やあやあ!おいちゃんトコに遊びに来るアリスっちゅーんは珍しいやっちゃ。ちーっと待っててなぁ、今開けたるわ。(今日は気が乗らない、毎日を齷齪と働くほどの真面目な性分では無いのだ。そう思えばバルコニーにてプカプカと甘ったるい匂いの煙草を吸い煙を空へと昇らせている。どうした物か、こうも平和**した日常なんてと考える思考を鈍らせるのは口煩く鳴く鳥の声ばかり。___だと思っていた。森の奥、増してや不気味な洞窟のそこ。此処まで来訪するアリスの希少さからまさか客人が来るとは霞ほども思っていなかった。故に最初は驚きを交えた声色で、すぐに取り繕いながら自己主張をぎゃあぎゃあと賑やかに腕を振りつつ調子のいい喋り方で応対を。数分後に玄関まで訪れると「――男前を待たせてオイちゃん罪な男やねぇ。何しに来はったん?……ハー!男前っちゅうんはわからんねぇ。随分ワイルドな香水を選らんではるわぁ」最初は失礼にもサングラス越しに端正なその顔を楽しむべく見詰め、見覚えの無いその姿にからかい交じりの挨拶を。そうして近づけば嫌でもわかるその匂いにほんの少しだけ眉間に皴を寄せて、直ぐにそれを促しながら冗談のように言葉を添え「今日は暑ぅなる言うてましたよ。水分補給ちゃんとせなあかんね、来んしゃい美味しい水道水飲ませましょ」扉を支えながら中へ入ることを示しつつ飽く迄も気さくな雰囲気で彼を歓迎して)
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