赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ジャック
__ッふひひ、変らのぉ!
(鼻の奥がつんとする感覚を感じながら自分自身留められない感情があと数秒で溢れ出してしまいそうだったその時、ふっと急に視界が高くなったかと思えば先程までの親しみやすい笑顔から一転、慌てた様子の相手の顔が目に入り。何処か必死ささえ感じるその言葉は自分を宥めるものなのだがぐるぐると回る新鮮な視界に加え結局迷子か否か分からないままの矛盾した台詞に思わず小さく吹き出すと肩を僅かに竦めながら笑い交じりの声を漏らして。それから再び裸足の足裏に地面の感触を確かめながら撫でられた頭をむずがる様に振りつつ髪を乱雑に指で梳けば「ふふん、メアリ物知りさんらから教えてあげる!男の人はれぇ、メイドさんじゃらくて"ひつじさん"なんらよぉ?」明るい相手の気質に乗せられ大分沈んだ気持ちも回復したのか、先程までの失態をなかったことにするかの様にそっと目尻の涙を拭ってから得意気に相手に指摘し。まだ少しだけ堪える想いを滲ませるように眉間にしわを寄せてはいるものの、相手の手前気丈に振る舞うと決めたのか胸をやや大げさに張りながら握手とばかりに片手を差し出すと「…まあ、メアリ皆のお姉さんらから!ジャックとも、お友達なったげる!」不安定な心を保つためか、見栄を張る様に強気な言葉を続けて)
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