アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞失敗アリス

それでも自分で手当てするよりは幾らかマシだろう。場所が場所だからな。(人差し指を立てる代わりに折り畳んだナイフを口許に押し当てながら、彼の返事を待つ。ちょっと転んだでは済まされないような格好で居候先に帰れる訳もなく。赤の城にお邪魔するにしても同様。故に彼が応じてくれないのであれば力尽くでもと考えていたがその必要性は無さそうだ。命に関わる様な重傷ではないにせよ、ここ数か月は怪我らしい怪我をしていなかった為、久方振りの負傷は地味に痛いから助かった。ほっと体の力を抜いたところで肩口に触れる感触。匂いを嗅いでいるのか、その言動はますます子猫染みたもので、何処か微笑ましさを感じてクスリと喉奥を鳴らす。その裏側で怪我の功名、あるいは戦利品としてこれ位貰っていいだろうという何とも図々しい考えの元、相手の持ち物であったナイフをちゃっかり自分のポケットに収めて。先導する彼の後に着いて行けば、見慣れた景色が目に入り。辿り着いた遊園地の一角、ファンシーな佇まいの住居を前に)…君も遊園地に住んでたんだな。この辺りは来たことなかったけど。

(／お世話になっております。大変、大変名残惜しいのですが、本日はこの辺りで回収させて頂きます。私の遅レスのせいで長々と失敗アリス様を拘束してしまって申し訳ない限りです。次回辺りで愚息の方も回収まで持って行けるといいなあと。また、次回もこの続きからお話させていただけると嬉しいのですがもし難しいようでしたら遠慮なくご指摘くださいませ。本日も楽しい時間をありがとうございました！それではお休みなさいませ！)