赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オリバー
―――。(ボ、と音を立てて揺らめく様に火が着くと合わせて熱に触れるような温かさが肌を掠め。そして火が点るその瞬間に彼女が見せた行動に疑問符を抱くほど無知でも鈍感でも無かったようで、ある種露骨にと火から離れていくその姿を横目に捉え"ん、"と短いながらも返事を与えてぐつぐつぐつ、と暫し煮込む時間を作ろうか。野菜が柔らかくなる頃にお玉を使って直接味見を行えばコンソメの量に対して水の量が多かったのか何だか少しだけ味気ない。ううむ、と頭を傾け固まるような間を数秒、今度はザッザと塩とコショウを雑に振りかけ今一度同じ行動を。「――辛い、」かっ、と思わず目が大きくなったのは今度はコショウを振り過ぎたその味の濃さの為、「……、ごめん、ちょっと、ん、結構?、塩辛いかも」折角協力して作ったスープだが味の濃さで台無しに、と少々バツが悪そうに火を消して完成を唱え)
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