赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オリバー
(時間を考えればライオンが未だ城にいるとは限らない。加えて居たとして食事の時間が終わっているのだから何かが残っていると考えるのは希望が薄い。そんな現実味は端から存在しないとでも言うような彼女の物言いについ釣られてしまうと「バイバイするのは何か食べてから。俺もお腹が空いた」一本の腕を伸ばし指先を広げれば自らの晒されている腹部をぺちりと軽く摩るように撫でて。例え自分の勘が当たっていてライオンが居なくても、食事が無くとも、食材が無いなんて事は無いのだから何にも在りつけないなんて事は無い、と灯の点る城内へ踏み込む頃には返事を送り。いつ来ても濃厚な薔薇の香りが出迎える庭園を右に左にと進めば、普段はお喋りな薔薇もこの時間にはぐっすりと眠っているようで邪魔一つ行わない。時間を取られる事無くスムーズに到着すれば出迎えたのは心配するようなメイドが一人、勿論自分の事を心配していたのではなく時間が遅くなっても戻ってこなかった彼女の事を。よかったと安心するその姿に「ずっと一緒だったから、何も無いよ」なんて安心感を与えるような言葉を添えて。繋いでいた彼女の手を離せば「ライオン、いればいいね」と持ちかけながら進むのは厨房、希望は空しくそこにコックの姿は無い。「ライオンはユニコーンが心配で仕事が終わったら帰っちゃうから。」期待していた分落胆は、と心配を抱けば慰めと言う様に言葉を続け)
(/いえいえ!とても楽しい時間を有難う御座います…!今夜もお越しくださり有難う御座います!キリが良さそうな場面でしたら遠慮なく場面転換が出来ますのでお伝えください…!)
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