赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オウム
みっともなくなんてないぞ、あの子の為に来てくれたんだろう。すごいじゃないか。(今朝の様に早朝に目が覚める日もあれば、同居人が営業中の看板を掲げる時間まで布団に包まって惰眠を貪ることも儘あり、常に早起きをしている訳ではない。彼からの賞賛に少しだけ考えあぐねる様に数秒ばかり押し黙ってみせたがここは大人しく誉め言葉として受け取っておくことに。「本当にあなた達はアリスが大切なんだなぁ」しみじみと噛み締める様に呟く。少女の泣き声が聞こえただけで、文字通り飛んできた彼と、いつぞやの冬の日に、窓から身を乗り出した己を留めた住民の姿を重ねて蒼眼を細めて。感傷に耽ったのは束の間の事。楽しい事と美味しいものは好きだ。魅力的な誘いに迷うことなく頷き、そうと決まればと爪先は城の方角に。陽光を反射する白い雪肌を靴底で踏みしめながら、薔薇の生垣が作った通路を進む。しゅるりと悪戯に伸びる棘の扱いにも手慣れたもので、犬や猫の頭を撫でる様に手の甲でいなしながら「それで、オレはどこで待っていればいい?なんなら部屋の前まで着いていこうか?」流石に建物の中で迷子になるとは思いたくないものの、別の場所を住処にしている為―それを差し引きしても―内部の造りに疎いのは事実だ。中庭からに城内に通じる扉を開いて、片手で支えながら彼の到着を待ち)
(/いえいえ、お気になさらずに…!こちらこそお会いできて光栄です!それでは改めましてよろしくお願い致します/レス不)
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