赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ジェリー
さっきのはオウム。この国の郵便屋、手紙を書いたらベルを鳴らすと今のやつか、若しくはオウムの下に従ってる鳥が集荷に来る。後は鳥に手紙を渡せばそれを届けてくれる、って言う流れ。絵に書いたような真面目なやつだから、俺がアリスを見つけたって聞いて放っておけなかったみたいだよ(どこに連れ回すにも恥ずかしくない仕上がりに密かな満足を得つつ、語るのは尋ねられた男の存在についてで。「デートの誘いならいつでも手紙で受け付けるよ」くす、と小さく笑みを交えながら軽口のように続けて。続いた質問こそ本心たるものだろうか、この国で生きていくための疑問だろう内容に一拍二拍と間を置いてから「ここは不思議の国だって言ったでしょ。不思議の国は赤の女王って言う存在が纏めてて、赤の女王が居なくなったら成り立たない。なのに、今の赤の女王はいつ死んじゃうか分からない病気に侵されてて、伴ってこの国がいつまで続くかも分からない状態なんだ。困るでしょ、そう。困るんだ。赤の女王が無くなって国が無くなるなら、次の赤の女王を見つければいい。変わりは他所のクニから来た誰かって言うのがルール、他所から来た女王候補を俺たちは″アリス″と呼ぶ。」作った沈黙を切り開く時にはマイペースな雰囲気は取り戻し、まるで絵本でも読み聞かすような抑揚で言葉を綴り。一層笑みを強ませると「___そんなアリスの一人、だぁれだ」答えずとも決まっているその答えを仄めかしながら、首を伸ばすように頭を傾けて。「さっきの優等生は女王候補相手に失礼を働くなって注意に来た。……でもまだ女王じゃないんだし、アリスのまま終わるかもしれないんだから味見くらい良いのにね」ぶつり、と文句のように呟きをひとつ。どうやらメンタルが強いとは言えないだろう彼がこの現状をどう受け止めるのか、とそれを見逃さぬよう真っ直ぐに視線を向けて)
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