赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>マコト
(扉の向こうより聞こえた声は、己にとっても父に近い存在である。自らが初めてこの国に舞い降りた際、その時に己を拾い導いてくれた彼が新しく連れて来たアリスとはどんな人物なのだろうか。体を起こし、横にしていた体を起こせばベッド上にて背筋を伸ばし、扉が開くことを暫し待ち。開いた扉とともに登場したのは何ともロック好きの彼らしいプロデュースが浮かぶ溢れんばかりの元気を纏った少年で。"あら、あら、"とその明るさに釣られて口元が朗らかに緩み「不思議の国へようこそ、可愛いアリス。わたくしが赤の女王、貴方に会えることを楽しみにしていました」ゆるり、瞳を細めると先ずは小さなアリスがこの国へ訪れた事を歓迎する為の言葉を送り。そ、っと腕を伸ばせば「もしも不便が有れば何でも仰って。力になれる事は協力するわ。__貴方が最近メイドを悩ませているアリスね、元気が一杯なのはいいこと。……カーテンの裏に隠れて荷物を持ったメイドを驚かせては駄目よ、それはわたくしの悪戯だから」癖の有る髪をそろりと一撫で、「わたくしがアリスだった頃、見つけてくれたのは貴方と同じ、ライオンだったのよ」懐かしむような声色で親しみを持つように続け)
>オリバー
――…、本ッ当にわかってんだろうな。ドードー鳥、悪魔、ジャバウォック、ジョーカー、この名前の奴らと会ったらお前は直ぐ逃げろ。絡まれる前に逃げろ。逃げても追いかけてきたらメイドに助けて貰え、分かったか(伝わっているのか、伝わっていないのか、何だかあやふやな反応に癖の様な舌打ちを一つ。今度はより具体性を出す為に己の思い描く要注意人物の名を一つずつ挙げ、しかるべき対処方法も重ね。余りにも無垢と言うべき反応を見せられてしまえば思わず口籠る、過去に此処までストレートに自らの発言に一喜一憂をされたことが有っただろうか。手伝いに苦い顔をするのではない、前向きな発言は自然と好感に変わり「後は重い物を持てるように体力を付けろ」なんて続く要求を命じつつ、それを告げる口元には笑みが浮かんで。「此処は通り道、今から行くのはこの国で一番でけぇ公園。そこに行けば出店が沢山有って何でも揃う。もっと時間が有る時だったら菓子の専門店が森の奥にあるし、そこのレストランは美味い。」体力勝負の仕事だからだろうか、食べ物に関する意識は強い様でグルメマップ宛らの情報を続け、暫し歩いた所で少しずつ賑やかな音が混じり始め「ついた。__ほら、色んな店が有んだろ。俺は腹減ったから適当に食うからな、お前も欲しいもの有ったら言え。でも離れんなよ」作業着のポケットに入れていた細い紐、片側を己の手首に結べばもう片側を彼女の手首に括り。宛らリードのようなそれをしておきながら留めの注意を行って)
>サラ
俺がアリスゥ?それは面白い推理だネぇ、やっぱりアリスは考える事が違う(意表を突かれたと言う様子で瞬きをぱちり、クスクスと楽し気な笑い声と共に返事を行い。次ぐ申し出とは何と有難いことか、簡単に甘えてしまいたい気になったがその言葉を飲み込むと「ンン、気持ちは凄い嬉しいんだけど、本気で女の子に見せれるような家じゃないカラ。ある程度片付けてから招待する」折角の話を無下にしたと同居人に知られればさぞご立腹のことだろう、其処まで想像がつくが、彼女のように凛とした女性相手だからこそ自宅の有様を見せられないと言う理性が勝ち。自分を律する為にも片手を向ければこれ以上揺らがぬようにピシ、と手の平を向け。子供の頃の写真が有ると聞けば好奇心は浮かび、耳先がピクと持ち上がる。「じゃァ、アリスが見せてイイって気分になった時に見せて。楽しみにしてるからサ」にやにや、と期待を含んだ口は持ち上がり薄れぬ好奇心を前面に出して。楽しむ様に全力で回したのは最初の一分ほど、直ぐにうっぷ。と肩で息をし始めて回していた腕はぐったりと力が抜けて。「ストップ、ストップ、」と彼女の言葉を繰り返すころには既にグロッキー、動きが緩やかになり止まる頃に漸く自業自得の酔いに深い呼吸を行って「見てるよりやる方がきっついネぇ」なんて止まった安堵にへらりと笑みを零し)
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