赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オリバー
(好きな物と言うテーマの中で上がったのは家族。たったそれだけ、然れどそれだけ。彼女と言う存在にとって家族が如何に大切でかけがえが無く、代わりがきかない物だという証明で。だからこそか、彼女が不思議の国に来る事となった大きな出来事、他のアリスにも共通するそれを重ねてしまうと何だか無性に息が詰まるようなそんな痛みが胸を襲って。何よりも真っ先に上がる家族のことを、忘れてしまうことが彼女の悲しみもまた忘れさせてくれる。それがいい事なのか悪いことなのかは判断が難しい。ただ、忘れる日が来なければ良いと思った。同情だとか哀れみではなく、時間が止まる彼女にとって幸せな家族がいつまでも残ればいいのにと、柄でもないそんなことを願ってしまう。無駄に考えてしまうのは好きだがずば抜けて強い訳じゃない酒を煽ったからか、ぼうっとする意識を再びシャンとさせれば「ならお前の好きにお誂え向きだな。面白いもんが沢山だろ」毎日過ごしていたって慣れないこの国、新鮮さだけならば他に勝るだろう。と続けたところで思わぬ自分の名。普段は嫌いな人物の時にしか上がらない自身の名に思わず羞恥、照れ隠しに鳥肉を頬張れば「バァカ、知ってるっつうの」骨になった鳥を皿に置き、指先をべろと舐めとって露骨に背けた顔はイルミネーションだけではなく赤く染って)
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