赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オリバー
(声に反応し傍へとやって来るその様子はどうしてもまた転ぶのではないと言う心配が浮かび、そうでなくとも人にぶつかるのでは、と人知れずハラハラとしていた所で心配は杞憂。無事に傍まで戻って来た彼女に安心をしつつ"ン"と返事を一言返しつつ、彼女の皿に乗るローストビーフに目を向ければ元よりこの場で野菜を取るだとか健康を考えるだとかは考えていなかったようで。苦笑を浮かべる彼女に行儀悪くも彼女の皿から指先で摘まみローストビーフを一枚摘まんでから乾杯前につまみ食い。モゴモゴと数回の租借の後にそれを飲み込んでは独り言のように"美味い"と呟いて、そこで漸く突き出されるグラスに気付き、自らの持つジョッキを交わすようにトンと乾杯を。"メリークリスマス"と定番の挨拶を前に一つ覗かせてから「――あんなの仕事じゃねぇよ。ちょっと雪払いしただけだ」と仕事と呼べるほどの動きじゃない旨を伝え「しかも、お前が半分くらいやってくれたから俺は何もしてねえ」暗に隠される社畜と言う肩書を否定するように続けて、体を温める様にビールを喉へと流し込み。冷たいそれとは違い、苦みをより感じる熱いのど越しを楽しんでから「クリスマスは嫌いじゃねえ。美味い肉も美味い酒も幾らでも飲んで食えんだろ。プレゼントを楽しみにする餓鬼じゃねぇけど、馬鹿みてぇに喜んで箱を開くアリスを見んのは好きだ」今もまた喜びの声と共に廊下を走り回る声が届くと釣られる様にくく、と喉を鳴らして)
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