赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>レオナルド
(何とも女性受けしそうな人間だ、と言うのが印象的だった。物腰の柔らかさも凛々しい佇まいも、清潔感のあるその見目で、整った容姿を持って三秒でも見詰められればコロリと行くのも頷ける。加えて言うなれば、負けることなく無意識に戻される返事の強さは嫌な気がしない。それも、喧嘩をする為の物ではなくそう思ったから述べるのだと言う自然体での発言で在れば尚のこと。ほー、と感心さえ覚えながら衣裳部屋に向けて足を進ませ。そんな中進ませていた足がピタリと止まったのは、悪意無き彼が悪意無く間違いをしているからか。クワッと目を開いては彼に絡む輩のようにグイグイと顔を寄せ、業とぶつける為に額をゴンゴンと擦り付けると「ヘビじゃねえ、蜥蜴だ蜥蜴。二度と間違うんじゃねえぞ」鼻頭にくしゃりと皴を刻みながら絡むその姿は誰がどう見ても、彼が可哀そうになるもの。ケッと肩を揺らしながら体を離せば「蜥蜴のビル、城の雑務をしてる。庭園の管理だとか、煙突掃除だとか、電球変えんのも俺だ」要は体のいい便利屋と言った所か。そんな自らの仕事を説明始めた所で止めた足を再度動かし始めて)
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