赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ジャック
あら、生意気な事を仰るのね。(一体どの口が、と言われても仕方のない一言をいっそ清々しいまでに発しながら薄く微笑むと、また一口グラスの中身を喉へ流し込み。言ってしまえばらしくない、普段のそれとはまるで違うその雰囲気を保つ為に少なからず彼が気力を消耗しているのだという事実がはっきりと分かる身振り口振りに「貴方にそんな心掛けをもたせるなんて、クリスマスも捨てたものではありませんわね。」と、そう言って扇子を手前に引き。並べば映える互いの色彩に今一度目を遣った後、傍にあったテーブルに備え置かれた金色のフォークを手に取ると、甘く煮詰められたマロングラッセを突き刺しながら「お生憎様…貴方があたくしの隣に立つにはまだ、品性が足りていなくってよ。」そう言ってこっくりとした甘さを口へと運び)
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