xxx 2018-06-03 19:25:29 |
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>マダム・ノアール
( 実を言うと約束はあまり好きではないのだ。でもそれは"死ぬ前"の世界での事。此処でする約束は少しだけ何かが違う。来るべきその日を楽しみに待とうではないか。それよりも今は目の前の贈り物。生まれてこの方手作りしたのは料理やお菓子くらいでこういったアクセサリーや雑貨等は経験が無い。差し出された糸の先端を少しばかり躊躇った後に静かに掴めばそこでキラキラと輝く虹色に再びほぅ、と息を吐きつつ「__手作りってこんなに緊張するものだったかな」トクン、トクン、と高鳴る胸の音になるべく意識を向けぬよう気を配りながらまずは一つ、ヴィペールの髪と同じ薄紫色の丸い欠片を手に取りそれをゆっくりと糸に通して。「…使いたい色は決まってるんだ。この紫と、それからこっちの小さい金色」それがテグスの下で止まったのを見届けて視線相手に向けては何かが不安な子供のように確認にも似た言葉を落として )
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