xxx 2018-06-03 19:25:29 |
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>マダム・ノアール
( まるで吸い込まれでもしてしまうのではないかと思わせる真っ黒な瞳に見詰められ、挙句惜しみない愛情とばかりに頭を撫でられてしまえば"でも"も"だって"も紡げるはずがない。ただただ頷くと言う行為だけでその場を終えれば思いのほか弾んだ会話や相手の独特な魅力のお陰であっという間に目的地へと到着していたらしい。頭から離れた手の温もりを一瞬恋しいと思ったのも束の間、開け放たれた扉の向こう側、まるで別世界へと間違って迷い込んでしまったのではないかと思えるその内装にぱちり、一つ瞬きをして。「……うん__ありがとう、」自身の気持ちを汲み取ってくれた相手からの優しい申し出にもたっぷりの間の後にただお礼の言葉を紡ぐだけ。ちゃんと聞こえてはいるのだが今はこのあまりにも壮大な景色に全部全部持っていかれているのだ。促されるままに部屋へと足を踏み入れ、宙を舞う食器たちにふわふわと視線を彷徨わせながら椅子へと腰を下ろしてはそこで漸く相手に視線をやって「魔法、だね」"マトモ"かどうかはもうどうでもいい。ドキドキとするこの気持ちに正直なままで笑みを浮かべてみせて )
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