助手 2018-05-23 21:25:11 |
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僕は心配しないとは言ったがダメ出しをしないとは言ってないぞ。運命のたった1人を見つけるために手当たり次第に手を出すのか?ジョン、今のやり方じゃ同じような女性しか捕まらないし、そもそも運命だなんて馬鹿げたものに期待してる時点で見込みはない
(ジョンとしては様々な女性と付き合っている気でいるようだがシャーロックからみればジョンの彼女はどれも同じようなもので見分けがつかない。ジョンを自分の都合よく解釈し、自分の都合にあわなくなるとあっさり捨てるような自分本意な人間…それがジョンの彼女と呼ばれた女性達に共通する性格だった。正確にはジョンの外面の良さが彼女達をそう足らしめているのだが、今のジョンに言っても聞きはしないだろう。ジョンが先ほどまでチャリティー参加者と話していた際に口にしたのは少量のワインだけだが、いつもより口がまわっているのはジョンが酔っている証拠だろう。ジョンはこちらをまっすぐ見つめている。その視線にシャーロックはなぜか興奮を覚えてしまっていた。大衆の前ではうまく立ち回り自分の前では愛想のないジョン、しかし今目の前にいるのはそれらとは違う様子のジョンだ。このままもっと酔ってしまったらどうなるのか…単なる探求心かそれともジョンのことをもっと知りたいという欲望か、シャーロックは嫌に自分が上機嫌になっていくのを感じていた。それを表に出さないようにしつつ数度頷いてからカクテルを飲み干し、一度席を立つと二人分のカクテルを持ってきてテーブルへと置いた。ジョンの分にだけアルコールをいれて)
その通りだ。でも言っただろう?僕の観察力と洞察力は他人より優れている、だからこそ君の内面を理解することができた。彼女らに僕と同じことを求めるのは不可能だよ、ジョン。君のことを深く理解できるのは僕だけだ
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