助手 2018-05-23 21:25:11 |
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『きっかりと200枚です。芸術家ショブルーが生涯で200枚だけ作ったショブルーの仮面が全てこの部屋に展示しておりますの。ショブルーの仮面は人間の生き血をすすると言われております…どうかお気をつけて』
(ジョンの言葉に返事をするように、一人の女性が部屋にいる招待客に声をかけ冗談めかして笑った。彼女こそこの屋敷の主、呪いの仮面の所持者、ナタリー・クーパーだった。「彼女に今のは言うなよ?怒らせたら大変だ」とシャーロックはジョンに耳打ちし返す。彼女を怒らせる可能性が高いのは明らかにシャーロックの方だというのに)
『ご挨拶が遅れましたね。私はナタリー・クーパー。今回は私が主催するチャリティーパーティーでの講演を引き受けてくださり本当にありがとうございます。思わぬゲストも増えましたが…今晩は楽しいお食事会にしましょう』
(クーパー婦人は軽い挨拶をしつつちらりとジョンとシャーロックの方をみる。その時の顔には笑顔が浮かんでおり、急な訪問であったものの他の客同様二人を温かく迎えてくれているようだ。
その後招待客全員とクーパー婦人、秘書のマキシモフという顔ぶれで食事会が開かれた。婦人の前秘書が交通事故を起こし亡くなったこと、それをきっかけに交通事故により親を亡くした子を支援するチャリティーを始めたこと、前秘書の息子がシンガーのホークス氏でありクーパー婦人支援のもとシンガーとして活動してきたこと、写真家のオリヴァー氏の妻と息子が交通事故でなくなり以後オリヴァー氏はクーパー婦人の活動に共感して支援を始めたこと等々様々な話題が食卓を彩った。意外にもシャーロックは食事会の間大人しくしており実に無難な受け答えをしていた。まずは猫の皮を被り情報収集をしていたのだろう。あまりにも大人しいシャーロックに本性を知るキャリック氏は驚いていたが)
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(食事会も終わり招待客達と秘書のマキシモフ氏は娯楽室にて夜の一時を過ごしていた。酒を交わして談笑するもの、ビリヤードに興じるもの…各々が楽しげな時間を過ごしている。その部屋の片隅で一人ポツンと座る男がいた。シャーロック・ホームズである。団らんの輪に入ろうとせずテーブルを挟んで向かい合わせになった一組のソファのうちの片方に座りじっと押し黙っている。テーブルの上にはチェス盤があり、駒は並べられているもののシャーロックはそれらに触れることはなく、両手の平をあわせ指先を口元につけてじっとチェス盤を眺めているのだった)
(/おっしゃる通りです!雑談してまた頃合いを見計らって各自部屋へ、からの事件発生ですね!いえいえこちらこそ、いつも楽しくお相手していただいておりますので…では雑談パートということでお願いします!)
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