助手 2018-05-23 21:25:11 |
通報 |
僕がいればなんでも出来るなら、君はこれからも、永久に世界一優秀な諮問探偵だ。
(相手の言葉にはそう言って笑みを浮かべる。自分が側にいるだけで良いのなら、彼はこれからもずっと世界一の探偵であり続けるだろう。同時にこの人並みはずれて優秀な彼の原動力が自分と言うのは何と心が満たされることだろうか。キスなんてした事もないくせに、きっと下手くそなくせに、彼の口付けはどの女性よりも甘美で温かいものだった。自分より少しだけ背の高い彼の腕を掴み、少しして唇を離すと満足そうな笑みを浮かべる。彼が自分に心酔している事が嬉しかった、同時に自分も他の女性には感じ得なかった思いが心の中で沸き立っていることが心地良かった。)
…今度からは、君が頑張った時にご褒美のキスをあげるよ。その口実なら、嫌いな野菜を食べさせる事もできるし、君を外で大人しくさせておく事もできるかもしれない。…さあ優秀な探偵さん、もうそろそろ寝る時間だ。部屋に戻ろう、
(不意にまた悪戯な笑みを浮かべると楽しそうにそう告げて。彼がいつも皿の隅に残していた野菜も、食べさせられるかもしれないと。気付けば夜も遅い時間、酔いもいくらか覚めつつあり、部屋に戻ろうと向き合ったままの相手を見上げてそう促す。)
トピック検索 |