悪魔 2018-05-21 14:45:41 |
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…?!おっと…そこまでだ。グレルは人に触られるの好きじゃないって言ったろ?俺はいいんだよ、ほら朝のしたくの続きしてこい
(街に紛れ込む不穏な空気はザックが感知する前にその姿を消してしまう。どこに何が潜んでいるのか分からない状況で気を張っていると、ふいにグレルの緊迫した鳴き声に緊張が体に走り慌てて振り返る。しかしそこには子供にすっかり包囲されたグレルがいて、愛すべき日常の風景に思わず笑みがこぼれた。といってもグレルにとってはあまり良い状況とは言えず、子供の一団に近づくと上からひょいっと手を伸ばしてグレルを救い上げた。当然子供らからは不満の声があがるがグレルを手が届かぬ肩当たりまであげて首をふる。しばらくして子供達は諦めがついたのかそれぞれの場所に散っていく)
悪かったグレル、これから街を歩くときは俺の肩に乗っとくか?
(グレルを抱え直すと子供たちに乱された毛並みを整えるように撫でてやる。周囲を警戒していたとはいえグレルは今猫の姿、子供達の好奇の目から守ってやらなければならない。自分にだけ許されるグレルを撫でるという行為に少し優越感を覚えながら、再び歩きだす。薔薇のおかげでグレルは自分の位置がわかるが逆に自分はグレルの場所は分からない。それならしっかり見ておかないとと自分に言い聞かせ、少しずつ街の中心地からは離れた場所へと足を進めていき)
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