悪魔 2018-05-21 14:45:41 |
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────此処が、噂の教会か…。(煌々と月の光が一つの建物を照らし出していた。時刻は深夜、真夜中のこの時間帯にここの道を通る人影はひとつもなく、時たまに吹いてくる冷たい風が頬を掠めていく。漆黒の翼を広げて偵察をするかの如く建物の上空をクルリと回れば、教会の大きな扉の前へとゆっくり着地する。つい先程、部下の悪魔からの一つの案件を紹介された、次々と此処へ派遣された悪魔達が、消息不明になっているそんな有り得ない事ながら、人間側が祓魔師を雇ったと噂が魔界で広まっていた、良くも悪くも低級悪魔達では解決するのは厄介だろうと、この大悪魔である自分がこの教会へと送られたのだ。コツコツと靴の音を響かせながら教会の扉へと手を伸ばす、重く大きな扉をさも簡単に開ければ中へと侵入し、辺りを見渡して。蝋燭のぼんやりとした光が照らしだしている、一つの道の両サイドに並べられている沢山の椅子と、道の向こうに佇む神を模した像のある此処は人々が祈りを捧げる場所なのだろう。自分達とは、敵対の神を象徴しているこの場所に若干の鳥肌がたった。目の先にある神の像に舌打ちを一つ、「神なんぞ信仰して…何になるのか。」独り言の様に呟いた言葉に、嘲笑うかの様な苦笑を添えて。神など只の傍観者そんな存在よりも、欲望の儘に願いを叶える悪魔の方が人間に最も信仰されるべきだとおもっている。代償に魂を頂戴するのは悪魔のセオリーで、こっちだって腹が減るのだ…そんな事を考えているうちに自身の腹が空腹を訴え掛けていた。此処で祓魔師を退治したのちその魂を食えば空腹も紛らわす事ぐらい出来る筈だ、魂への飢えからは逃れられない早くこの忌々しい場所からおさらばしようと、目的である祓魔師を探すべく教会内を歩み始め。)
(/こんな感じでどうでしょうか?出会う前ですので少し短めの文章になってしまいました。絡みにくくなってしまったのですが、汗。大丈夫ですか?)
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