主 2018-05-19 00:25:47 ID:6c097ff19 |
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>50 ノア
(時計を確認せずとも、夕方だという事が自然と分かる橙色に包まれた森の中。木々の奥深くは鬱蒼とした雰囲気が昼間よりもずっと濃くなっている。両脚を前方へ進ませながら歩いていると、不意に視界に、それも地面の方に何かが映り込んでは反射的にその物体へ目線が向く。果たして怪訝に思い、それに向かって緩やかな足取りを変えないまま寄っていく。足元に転がっているのはよく見知った人物。自分と同じようにして忌み姫を標的としている親友のノアだった。宝石でもはめ込んだような透明な薄紫色の瞳は閉じられており、睡眠の最中である事を明確に告げている。)
今頃、何してんのかと思えばぐっすり寝ていやがったのか……。おーい、一体いつからそんな風にしてたんだ。起きな。
(ふう、と小さく息をこぼし仕方のない奴だなと口元を綻ばせて微笑んでしまった。恐らく、睡魔からの欲求に首を横へ降る事もないまま応じたのだろう。そういった光景が浮かび上がった。草原へ置かれたノアの頭部の付近へ立ち、顔の上にこちらの声をやや大きめにして落とし。)
(/募集されていた悪魔に関し、許可を貰えて嬉しいです。ありがとうございます!こちらから絡ませていただきました。本日からどうぞよろしくお願いいたします。)
>53 アルフ
(両方の何かしらが掠める無機質な音が前触れもないまま耳へ届いた。その方向へ態勢を一気に変える。そこには色素の淡い髪を風に靡かす少年が立っていた。自分の黒髪と比べて正反対に日差しへかざした氷と似たものを連想させるが、同時に周囲の妨害を受けない煌々と輝く満月が発してみせる、ほんの僅かに青色を帯びた白い月光にも見える。彼の着用する衣服を含まないのであれば、全体の色はまるで吸い取られたかのように仄かである。また、観賞する事は許されているとしても無暗に近寄ったり、あわよくば触れる事は決して許可が下りそうにない人形めいた印象をこの一瞬で植え付けられた。)
──ほとんどの人間が自分から行くのは拒むけど、それを『悪い存在』が聞き入れない。そんな奴らがうじゃうじゃいる所からやって来た。はい、俺は誰でしょう?
(離れかけていた意識を急いで取り戻し、冗談めいた口調でそう告げる。どこから、という部分についてのみ遠回しな表現ながらも一応は答えてみせた。ポケットから片手を引き抜き、ひょいと軽く差しては返答を促す。人間や獣のそれとは異なった双眸の十字は対象を逃さず、さながら捕らえる事など認めないように見つめ。)
(/絡んでいただきありがとうございます!私も儚い雰囲気を漂わせた息子様とお話が出来そうで非常にワクワクしております!)
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