坊っちゃま 2018-05-12 23:43:08 |
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ヘンリエッタ...君は、ずるい人だ。言わなくたって、僕がどう思うかなんて分かるだろう。
( 甘い香りが、脳内に広がる。とても甘い香りが。彼女が僕に触れ、僕が彼女に触れる度にその香りは強くなり、僕の脳内を麻痺させていく。嗚呼、此れはそうだ。きっと毒だ。中毒性の高い、甘い毒。僕を苦しめ、悲しませ、愛させる素敵な毒。彼女から僕の体内へと流れるように入ってくる。その毒に全身が痺れる感覚に浸りながら彼女の甘噛みに耐える。首筋に遺る痕から鎖骨へかけて落ちてくる口付けに時折身体を震わせては、艶っぽい表情で此方を見つめるその美しい瞳に見惚れながら、聞かれる事に、ふい、と顔を逸らしながら答えると彼女に抱き着く。愛しい、愛し過ぎて可笑しくなりそうだ。美しい彼女の顔を改めて見つめてはゆっくりと顔を近づけながら控え目に唇を重ね、キスをした、)
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