坊っちゃま 2018-05-12 23:43:08 |
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どうして仰ってくれなかったのですか…?
坊ちゃまにとって私は頼りなかったでしょうか?
(もう一月もそんな風に視力が低下して居たなどとは気付かずにいた、そんな自分の不甲斐なさに苛立ち信用し信頼して下さっていると分かっているのにそんな意地悪な質問を投げ掛けてしまう。本当ならば自分が気付かなくてはいけなかったこと、いや今までだってサインはあった筈。それに気付かずにいた自分が悪いそう分かっているけれど何処か弱音を吐いて欲しかったという身勝手で我儘な感情が生まれてしまい。そっと重ねあった手が少しずつ主の顔を移動していけばそっと告げられる愛しているという言葉に胸はぎゅうっと締め付けられるように痛む。痛い、こんなにも痛いのは生まれて初めてだと言わんばかりに顔をくしゃりと歪めてはそんな顔を見せまいとそっと首筋に顔を埋めては目を伏せる。吐血したばかりの主を想っては吸血しようなどという考えは起きずそっと自らの牙によって残ってしまった傷痕をそっと労るように舌先で撫でて)
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