坊っちゃま 2018-05-12 23:43:08 |
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……坊っちゃま…
…ダメですよ、その様なことを軽々しく口にしては…幾ら似た容姿をしていても私は吸血鬼、人間ではございません。
(自ら開けようとした距離を埋めるようにそっと手をとり口付けを落とす姿に目を丸めるものの、直ぐにそっと細めては制するようにそっと主の唇に人指し指を当て笑いかける。アルビノである主と同じく真っ白い肌に赤い瞳、異なるのは髪の毛の色だけ。互いに日光を嫌い閉ざされたこの小さな屋敷の中で生活をするそんな姿や境遇から仲間意識が芽生えるのは無理はない。けれど幾ら距離が近くとも幾ら自分が主を想い慕い、そして主からも想って貰えたとしても種族の違いは埋められない。この甘く穏やかな日々は主にとっての毒だけではなく己にとっても甘い夢のような毒に他ならないのだと感じながら目を細めては一歩互いの間に線引きをするようにそう告げては自らに身を預けようとする愛しくも幼くそして危うさを孕んだ主人に忠告といった形で言葉を発しては、その身体を傷付ける事でしか生きることの出来ない自分に身を委ねてはいけないと寂しそうに笑って)
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