坊っちゃま 2018-05-12 23:43:08 |
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.....、だめ、だ....逃げて、逃げて!!
( 見知った場所だ。そう、自身の屋敷の大広間。目の前には血だらけになりながらも、どうにかして自身を助け出そうとする彼女の姿。周りには彼女を追ってきたのだろう、鋭い刃物を片手に彼女と戦闘を繰り広げる黒いローブを纏った人達の姿がある。自身はその中の首領であろう男に人質として捕らえられている。自身を助け出そうとするも、殺さないようにしながら闘う彼女の姿に胸が締め付けられる。僕の為に傷付かないで、血を流さないで、逃げて、逃げて、溢れ出しそうな涙を堪えながら絞り出した大きな声で言った瞬間、彼女の胸を刃が貫いた。その瞬間、目を覚ます。天井に向かって伸ばしていた手が掴んでいたのは虚空。そう、これは夢だったのだ。余りにも現実味を帯びた、恐ろしい夢。乱れた息、体中に浮かぶ冷や汗。身体を起こせば膝を抱え、悪夢の恐怖から離れようと深い溜息を吐く。)
なんて酷い夢なんだ....。
( 目尻から今にも溢れそうな涙を拭い、朝日の差し込むカーテンを開けようとベッドを降りる。カーテンを開き、身体を包み込む様に広がる朝日に目を細めてはその場に座り込む。ぽつり、と言葉を洩らせば再び深い溜息を吐く。だが、今日は悪夢などで気分を落としている場合ではない。今日は年に一度行われる大きな祭典の日だ。きっと街に行けば気分も晴れる。そう考えては立ち上がり、二、三度ほど自身の頬を叩いた。)
( 大変お待たせして申し訳ございません。
こちらもコロナ下で色々と忙しかったのですが、ようやく落ち着いて自分の事が出来る様になりました。
さて、ミニイベントですが、年に一度行われる大きな祭典と云う名目の、最終章に向けた新たな始まりを行わせていただきます。展開についてはこちらで進めますので、何か不明な点があればその都度聞いて頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
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