匿名さん 2018-05-08 21:00:30 |
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>燈
灰谷「……」
「…ありがとう。燈さんが大きくなるなら…きっととても頼もしいですね。…今はまだ難しいですが、あなたが大きくなるその時までにはきっと…、きっと、それができるようにすると約束します。」
「…だから、あなたはまだ自分のことを一番に考えていて下さいね。今のあなたはそれでいいんです。それに…私はゆっくり待ってますから。」
「…約束ですよ。」
(皿洗いをしていると、不意に燈がこちらを見上げてくる。それはいつにも増して真剣さを帯びているような気がして。何か良くないことを言ってしまっただろうかとこちらも相手を見下ろしながら憂いていた。だが、次の瞬間相手は噤んでいた口を開いてこちらを思いやってくれる言葉を筆談ではなく自分の声で伝えてきたことからそれが杞憂だとわかった。その頃私は、自分に声を聞かせてくれたことと、思いやってくれた嬉しさから、短く吐息を漏らし、優しく微笑んで沈黙しているのだった。片言がどうというのはどうでもよくて。しかしながら、声を出すのは勇気のいることだったのだろう。ならば、その小さな身体に確かに宿る大きな勇気と優しさに、敬意を払って返事をしなくては。前向きな返事をしつつ相手自身の時間も大事にして欲しいという旨を伝え、間を開けて、片目ほんの少しだけゆっくり開くと、“約束ですよ?“と伝え。それからはお風呂に行こうとここから離れるであろう相手に自分も続いて退室するだろう)
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>フラン
「…まだ起きていますか?」
「…もし起きているのなら…、今一緒にお話したいことがあるのですが、いいでしょうか?」
(燈にもらった言葉と、食堂の賑やかな様子を思い返しほくほくとした気持ちでいながら、夜に沈む涼しい廊下を歩きフランを探していて。しばらく歩いていると、彼女の気配のする部屋のドアと突き当たった。2回ノックすると、まずは扉の向こうにいる彼女が寝ていることを想定して声をかけて。)
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