匿名さん 2018-05-08 21:00:30 |
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>燈
灰谷「…どういたしまして。ゆっくりで大丈夫ですよ。そのハンカチは傷が治るまで持っていて下さい。ああ、ずっと持っていてもかまいませんよ。」
「ともりさんですね。私は『灰谷 鳴(ハイタニ メイ)』といいます。灰谷でも、鳴でも好きな方で呼んで下さいね。…ところで、あなたは今1人なのでしょうか?誰か近くにいるか連絡ができる大人はいませんか?」
(ハンカチを額に当て、痛がる素振りをしながらも岩場の陰から出て来る相手には、ゆっくりでいいいと伝えその様子を見守り。ひとまずは止血の手伝いができたのでよかった。胸をなでおろしていると、相手から万年筆で器用に一発書きされた文字を通じ名前を求められる。その様子からは自分が少しずつでも信頼され始めていることが伺い知れて、名前を名乗ると共に彼女の周囲について聞く声色はいつも以上に優しくなっているのだった。)
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