【3L】 炭酸水 に 溶ける夢 o｡O [ｱｲｽﾊﾞｰｽ/特殊設定注意/ｽﾄｰﾘｰ重視/ﾛｽﾄ有り/背後相性重視]

新年度。薄い青に染まった春の空には雲も少なく、浮かんでいる太陽は優しげで、敷地内の桜は無事に入学を果たした新一年生たちを祝福するかのように、今年も花を咲かせている。慣れ親しんだ大学ではあるが、かくいう自分も実は新一年生だ。尤も、学部生ではなく大学院生としてであるが。そういった事情で多くの在学生にとっては休日の今日も、前々から学校に来ることが決まっていた。そこに目をつけられ、入学式後に行われる学部生向けのオリエンテーションで、サークルを紹介する係に任命されたのはいつのことだっただろうか。他にも沢山のサークルがあるなかで、与えられた時間は僅か数分。印象に残る紹介をできたかと問われれば、正直、微妙なところだ。そもそも興味を持ってくれる学生は名前に引かれるのではないだろうかとも思う……。まぁ、それでも引き受けた以上は簡潔明瞭な解説を心掛け、無難にこなしたつもりであるが……――




>65 入夏 蓮


前から決めてたの？

(無駄に熱血な部長やその他の有志とともに、体育館の壇上でサークルの活動内容を解説してから、まだそんなに時間は経っていない。入部希望者が現れるにしても、明日以降になるだろうと踏んでいたのだが、部室に戻って仲間たちとちょっとした後片付けをしていれば、扉を叩く音がして。開けてみれば、相手は新一年生で、何とこのサークルに興味を持ったから、早速、見学に来たとのこと。感激した部長に招き入れられた少年は、興味を持ったというよりも、既に入部を決めているかのような雰囲気で。部長は、彼を誰が持ち込んだのかも不明なぼろけたソファーに通すと、少し雑談を挟んだ後に入部届けを差し出し。同時に"珈琲のお代わりを煎れてくる、判らないことがあったら隣のお姉さんに聞いてね"と勝手なことを言って席を立ち。それまではただ黙って様子を見ていたが、渡された用紙に早速、筆を走らせ始めた相手を見ていれば、浮かんでいた疑問を何の気もなく、無表情かつ平坦な声色で口に出して)




(/お待たせしました。拙いと思いますし、勝手に行動を確定してしまったところもあり、もしも、不快に思われたらすみません…() 一番上のは導入文で初回のみです。また、心情ロルや状況描写の多さ、その他にも気にかかった点があれば教えてください。さらに一応、息子様が"一人で来た"とは書かなかったので、場合によっては設定を足して頂き、誰かと一緒に来た、ということにして貰っても構いません。モブは部長も含め、自由に使ったり創作したりして頂いて大丈夫なので、そこもご了承願います。もし、宜しければ、この先もどうか宜しくお願いします…！)