Dream 2018-04-22 17:28:49 |
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( 時折、遠くから空気を震わすような歓声が聞こえる。それを鬱陶しげに聞き流して、足早に廊下を歩いた。誰もいない校内に、靴音はよく響く。
スリザリン対グリフィンドール──一番観客が多く、一番盛り上がり、一番負傷者が出やすいカード。生徒も教師もみなそろって競技場に赴いているが、己にとってはクディッチの試合など、空の学校を自由に探索できる日以外のなにものでもなかった。探れる限りは隅々まで見て歩き回ったが、それでもまだ隠された道があるのかもしれないと、その希望だけを持って歩くのだ。
イギリスの冬が始まろうとしている。風に揺れ、廊下にまで吹き込んできた落ち葉を憎々しげに踏み潰した。それはぐしゃりと悲鳴を上げて、あっけなく粉々になる。端的に言えば、成果が上がらないことにいい加減うんざりしていた。
大きな溜め息を吐いて、競技場へと方向転換する。クディッチなど全くどうでも良いことであったが、勝っても負けても明日から数日の間は今日の試合の話で持ちきりになることは間違いない。こちらの興味関心を汲もうともせず話しかけてくる馬鹿が多いもので、上手く相槌を打ってやれず株が下がるのは避けたいことであった。
ざわつく競技場内で声を掛けられる度、Hiと片手をあげて微笑みを浮かべる。上っ面だけの愛想を振りまきながら、空いた席を探して歩いた。しばらくそうしていると、一人でぽつりと座っている黒髪の少女が目に留まる。「……サヨ・シノノメ」思わず口から漏れ出たフルネームが、彼女の耳に届いたかどうかはわからない。何にせよ騒がしくないタイプの人間が一人でいるというのは共に観戦する相手として都合が良かったので、迷わず近付き声を掛けた。 )
やあ、また会ったね。
ありがとうございます!早速絡ませていただきました。
そうですね、一緒にホグズミードとか行けたら嬉しいです。キャラが崩れない程度に距離を詰めていけたらなと。
それと前回からお名前が沙耶ちゃんになっていらっしゃいますが、沙夜ちゃんどちらで統一いたしましょう?お名前のところで意思表示していただければそれで構いませんので、何もないようであれば背後会話は遠慮なく蹴っていただいて大丈夫です。今後ともよろしくお願いいたします。
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