…ん、ありがと。(相手の表情に笑みが戻れば安堵したのにつられて此方も破顔し、褒め言葉を素直に受け取り礼を告げ。髪に指を通して優しく撫でながら弱々しく紡がれる言葉に意識を傾けていた最中、視界に映った笑みには何故だが酷く胸を締め付けられて。先程よりも幾分か小さく感じる体をぎゅうっと抱き竦め柔らかい髪に頬を埋めると、ぽつ、と言葉を返し)そっか。優しいな、綾は。…悲しい気持ちの時は笑わなくて良いんだぞ。