先輩 2018-03-26 09:24:42 |
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( 引っ越しの準備は着々と進んでいて、相手に声をかけられると引っ越しということ自体嬉しいのか腑抜けた返事をして。 物自体少ないのだが折角だし断捨離でもしようかと思っていて荷物はさらに減りそうで。 相手から昼食について返事が来ると機嫌は俄然良くなり。 昼時を告げるチャイムがなると同時に弁当を持って立ち上がり指定の会議室へ足を向け。 小窓から会議室の様子を見ると恋人は何やら真剣な表情で資料を見ていて。 何か仕事かな、と思いつつ静かに扉を開け。相手の隣に静かに腰掛けると、頬杖をついて相手の横顔を眺め、やはりいつ見ても美人な顔立ちだ、なんて自分の中で納得しつつ、相手に声をかけ。 「 …先輩、仕事っすか?、 」 仕事かと聞きつつ相手の手元にある仕事には目をむけず視線は相手の顔を見つめたままで。先輩、なんて言いつつ会議室という個室空間であるからか声色は二人きりでいる時の穏やかなもので。 )
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