先輩 2018-03-26 09:24:42 |
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…んー。 ( ダメな日なんて格好つかないにも程があって、こんな自分を見せたら嫌われるかも、と今更ながら思い抱きしめていた腕を離そうと緩めると、思いもしなかった相手からの抱擁に体が硬直し。 その上頭まで撫でられるとポカンとした表情をして。 すぐに背を向けられてしまったが、撫でられた髪に触れ後ずさり、そのままテーブルの前へ座り。 何を聞くでも言うでもなく、ただ抱きしめてくれたことが嬉しい、と今の気持ちに整理がつくとなんだかホッとし。 キッチンで夕飯を出す準備をしている相手の背中を見ながら、ずっとずっと一緒にいてほしいなと、密かに想いを馳せ。 「 んーん。 むしろ押しかけたのこっちですし。 」 落ち着いたはいいが元気はないので力なく微笑むと、夕飯を目の前にすると手を合わせ一口。 次第に表情が緩み、自然と口からうまい、と呟いて。 食べ進めながら、 「 …俺、部署異動しないかって言われたんです。 まぁ、上司から言われたんでほぼ確定みたいですけど。 元々やりたかった事ができるところに行けるし、嬉しいんですけど、…薫さんと顔合わせられなくなんの、寂しくて。 急に忙しくなってそれもこれもって、俺にはキャパオーバーっすよ。 」 といつもの元気が出せない理由をぽつぽつと話し始めて。異動でも社内だし顔は合わせられない事はないが今までのように会社で会える頻度は少なくなるようで。 )
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