先輩 2018-03-26 09:24:42 |
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もー、檜山さんも意外とわがままなんすね。 ( 屈めと言ったりでかいままがいいと言ったり、忙しないが特に嫌とも思わず、ただそういうわがままは自分だけのものであれば良いなと思いつつ、仕方ないなぁと困ったように笑って。 「 ちょっと意地悪でしたね、すみません。 普通に帰りましょうか。 ––––檜山さん、ちょっと待ってて。 」 少々言い方に含みがありすぎたかと反省の表情を苦笑いと共に浮かべて。相手の隣を歩速を揃え歩き、駐車場へと向かう途中、動物の形をしたキーホルダーがずらりと並んでいる店を見つけ。 どことなくゆるい、小ぶりで可愛らしいそれを見て先ほどの会話を思い出し。 すぐにピンと来たようで、相手の肩をぽんと軽く叩くと足早にその店に入り、熊が座っているものを手に取るとさっと会計を済ませ。相手の元に戻ってくると、 「 はい、これ檜山さんの。 今日の思い出ー。 」 とそのキーホルダーの入った小さな紙袋を手渡して。 そこからまた歩き出すまで数分と経たず、この連休のどこかでそういうものを渡せたらなと思っていたからか満足げな足取りで駐車場へ向かい。 )
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