先輩 2018-03-26 09:24:42 |
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… あー、もう、 俺全然格好つかねー、 ( きゅ、っと湯の栓をしめて体が冷えてきても、心臓の音はよく自分の頭の中に響いていて。自分でも、恋人に名前を呼ばれただけでこんな状態になるのは初めてで、湯船に浸かれば、ぼーっと天井をあおいでいて。 そこでふと、名前呼ばれて照れて風呂に逃げてきた、なんて余計に格好悪いんじゃないか?なんて考えが浮かぶとハッとして疲れを取るのも半ば風呂から上がって。 丁寧に用意されたタオルを使い、少しサイズ感の合わない服を着て互いの体格差を身をもって感じながら、風呂からあがると、未だ変わらない位置でじっと座っている相手を見ると、思わずくすりと笑ってしまい。 なんだか自分の事をじっと動かず待っている相手をみたら羞恥心だとか格好だとかどうでもよくなって、相手が愛おしい、という感情のみが湧くと。 まだ濡れた髪のまま肩にタオルをかけ、もう一度相手の隣へ。 「 ずっと座ってたんすか?、 … もしかして、俺を待ってた?、 」 気が抜けて、いつもの調子が戻って来ればふざけた様な口調で話しかけては。 )
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