先輩 2018-03-26 09:24:42 |
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…、 甘いものの話してる時の先輩、すげぇ生き生きしてますね。 ( 相手が自分の好きなものの話をしている時はこんなにも喋るのか。どことなく楽しそうに話している相手を、テーブルに頬杖をついて眺めていると、途中でいつもの先輩に戻ってしまう。もう少し見ていたかった、と名残惜しいが素直に思ったことを告げ、頬を緩ませ微笑む。フルーツ系なら自分も気兼ねなく食べられるだろう、相手はカクテルもフルーツ系だし、フルーツ系もいける口か、と数回頷きながら記憶し。 「 人誑しって、そんな人聞きの悪い。俺そんなに誑しに見えます ?、 …よね、知ってます。 」 人誑し、と言われてしまえば、そう思われてしまっては今後に関わると反論しようとするも、今までの人生この顔面で誑しと言われて来た回数は両手を超える。生まれつきの顔や人懐っこさからそう思われるのは仕方なく、諦めたように視線を外して首を掻く。 ああ、気まずい雰囲気になってはいけない、と視線を相手に戻したかと思うと、どう言う意味かと聞かれ、話題が変わっていない。 不器用な手前答えを考えることはせず、相手を真っ直ぐに見据えて告げる。 「 そりゃあ、世間的にはおかしいって思われても仕方ないですし、先輩が男色じゃないことも分かってます。 … でも、好きになっちゃったんですよね。 あ、答えとか別にいいんです。 これから俺のことを知ってもらって、先輩に俺を好きになってもらえればいいんで。 」 やはり告白、とは緊張するもので、少しばかり早口になるもなんとか言い切っては、へらりと微笑んで。 )
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