ありったけの砂糖を貴方に　/　〆

俺の機嫌がいい時とか、誕生日は名前で呼んでやるよ。… と思ったけど、三好の誕生日すら知らねぇや。（　 慣れたら少しづつでも名前で呼べるようになりたいとは思っていて。それのための練習として機嫌のいい日と誕生日は名前で呼ぶといざ言ってみたが、相手の誕生日は知らない。まだまだ相手に関して知らないことが多いと改めて感じ。「 ない。三好と会うまで、男同士で付き合うって考えもなかったし、その、なんだ ？ 漫画とかの世界の話かと思ってた 」記憶力はいい方なのか、相手の家までの道は頭の中にしっかり地図が入っていて。運転をしていると一つの問いかけが投げられ。もちろん男と付き合ったことなんてないし、そんな考えすら今までは思い浮かばず。偏見があったわけではないが、漫画の世界の話だと素直に思っていたことを伝える。相手の言い方からして、相手は既に男と付き合ったことがあるのだろうか。なんだかそれを聞くのは、知るのは少しモヤモヤとする気持ちが怖くて聞けず。　 ）